【m/f 書評】「勉強ができる子の育て方」
m/f and you では近日行うサイト・リニューアル後から、
毎月、子育てにまつわるおすすめの書籍をご紹介していこうと思っていますが、
それにさきがけての1冊をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは「勉強ができる子の育て方」(江藤真規 著 ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)です。
この本は、娘さん二人が東京大学理科Ⅲ類、文科Ⅲ類に現役合格した著者の体験を通して
いかにして娘さんたちが「勉強ができる子」になったのかというものです。
いわゆるお受験対策本ではありません。
でも、「勉強ができる子」というのは非常に大切な表現かと思います。
とかく日本においては、「勉強をする」ことがネガティブにとらえられがちで、
「大して勉強をしなくても、いい学校に入ることが出来た」方がいいとされます。
たとえ陰で猛勉強をしていてもです(というかしているでしょう)。
まず、この本の大切なポイントは、
「勉強をする」「勉強ができる」「勉強が好きである」ということをポジティブにとらえた点です。
そして、無理矢理勉強をさせるのではなく、勉強が好きになるように如何に誘導するか、
親としての役割はどのように移り変わるのかということをわかりやすくまとめ上げています。
近年、お受験熱がどんどん加熱し、
ほとんど生まれた瞬間(生まれる前?)から教育を詰め込むような事態になっています。
もちろん、幼い間は親の言うことは聞くでしょう。
しかし、反抗期もあります。
著者はどのように継続して勉強をする気にさせたのでしょうか?
また、勉強が好きな人、勉強が出来る人の共通点はなんでしょう?
探求心、集中力、向上心などさまざまな能力の高さがあるのではないかと思います。
「勉強は出来ないより出来た方がいい」という方がよくいらっしゃいますが、
勉強が出来て困ることはないと思います。
でも、それ以上に勉強が出来るとはどういうことなのか、考えさせられます。
東京大学は行けるのならいいですよね。
ただ、それよりも大切なことは、人生を通して、勤勉で、何事にも好奇心を持ち、向上心を持ち、
先を見据えながら行動するという人間に育つことかと思います。
もちろん、著者の子育ても完全に終わってしまったわけではないでしょうし、
娘さんたちの人生はこれからです。
それゆえ、この本が100%の内容とはいえないかもしれません。
でも、この本を通して感じられるのは、
娘さんたちがいい子に育ったんだなということです。
そして、いい意味での真面目さ、親子関係の良さが形成されているのだと思います。
なお、著者は娘さんが生まれてからも程度の差はあれ、継続して仕事をされてきたそうです。
それゆえ、仕事を持ちながら子育てをしているママ(もちろんパパも)にとってもいい本だと思います。
勉強のさせ方や幼少期から使った教材などの紹介はありますが、それはあくまでも付帯した内容であって
主題は、どういう親であるのかという「親論」を語ったものとなっています。
くしくも、親としてあり得ない行動をしていた芸能人が逮捕状を請求される事態になっています。
親とは何なのか?子育てとは何なのか?
受験を考えていないママ&パパにも是非読んでいただきたい内容になっています。
読書のスピードには個人差があるかと思いますが、
私の場合は会社の行き帰り(片道30分)とその他の移動時間などで読んだだけですが、
2日とかからずに読み終えました。
非常に簡潔で、読みやすい本です。
「子育てが大変で、読書どころではない」なんて言わせませんよ。
<ディスカヴァー・トゥエンティワン オフィシャルサイト>
(m/f 編集部 松尾)




















